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​自分の目で実物を見ることの重要性

​他者の情報を鵜呑みにしてはいけない

 

前記事で、希少性や状態によって価格が異なることをお話ししました。さて、あなたが購入しようとしているコインはどの状態域にあるのか?​昨今流行のPGCS・NGCの状態グレーディングを鵜呑みにして数値だけで判断して購入してよいものかを検証してみました。

【注意事項】そもそもPGCS・NGCは鑑定機関ではありません。コインの状態を評価しているにすぎません。実際に、スラブの中身は偽物であったこともありますし、スラブの表記自体が違っていることも過去にあります。また、スラブの中身を巧妙に入れ替えて販売している人もいます。

 

話を元に戻して、PGCSのイギリス ジェームス2世の1687 Crown S-3407 (Regular Strike) 評価を例にとってみます。

​以下が過去のオークションで成立した価格と各企業が提示した状態の相関図です。オークションですから、参加者やその場の雰囲気で多少の前後はあるでしょうが、同じグレードでもこれだけの価格差が生じています。これは、一体どういうことなのでしょうか?

PCGS

実際どのようなものが、出品されたか見てみましょう。

イギリスアンティークコイン
銀貨

オークション6月11日 グレード62(PCGS) 落札価格7500$

シルバー

オークション1月16日 グレード62(PCGS) 落札価格2374$

アンティークコイン

オークション9月11日 グレード63(PCGS) 落札価格3220$

イギリス銀貨

オークション1月11日 グレード63(PCGS) 落札価格3220$

PCGSスラブ

オークション1月15日 グレード64(PCGS) 落札価格7050$

写真だけでは、事実はわかりません。しかし、グレード62の7500$で落札されたものはトーンもきれいですし、グレードはもう少し高くてもよい気がします。グレーディング会社の状態番号は、この程度の誤差(価格差2倍が誤差なのかは置いておいて)があるものなのです。だからこそ、目の肥えた鑑定力のあるコンサルタントを味方につける、自分の目を肥やすことをお勧めしているのです。ヨーロッパ人は、スラブをすぐ壊して直で楽しむのは、自分の目が肥えている、良いコンサルタントを知っているという自信の表れかもしれません。

さすがに、こうした良いものは、見逃されることなく、いい値がつくものですね。

コイン商によっては、「これグレード64ですけど、この価格ですよ」と品質より高いグレード数値が付いたものを仕入れて、それがいかにも安いと思わせることもあります。
逆に、「このコインは、本来もっと価値があるのになぁ」というものを見つけれれば、それを品質より安く仕入れ、そのまま顧客に還元することができます。こうしたコインであれば、売却時に再評価され上がる事はあれ下がることのないものとなります。その企業の経営姿勢を見極めることも大事です。また、顧客もそうした理解の元に商談は成立します。


私は、実際より低いグレードのものを購入しスラブを壊して再鑑定してもらうのも1つの手ではないかと考えています。

​@コイン協会

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