40年ほど前のお話です。
外国のコイン商から「にせものかもしれないけど・・」と中国のアンティークコインを1枚手渡されました。価格を聞いたところ1万円とのことで、旅の思い出にと購入を決めたそうです。
その後30年間 その存在自体も忘れていました。
ある日、ふと思い出し、鑑定力のある日本のコイン商を訪ねた所
「これは、本物だ。とても珍しいコインだよ」 と。
『珍しい』という言葉に期待が膨らみました。
そのコイン商のアドバイスでオークションを勧められたのです。
「このコインが、あがっていくところを一緒に見ましょう。」と言われ、当日はドキドキしながら参加しました。
競りあがる競りあがる。なんと4500万円に。 一生のうちであんな興奮はありませんでした。
「普通のコイン商や金買い取りみたいなところだったら、そのまま、にせものになっていたかもしれないですね。そう考えると怖くなります。鑑定力のあるコイン商を調べ上げた自分にご褒美をたっぷりあげたいです」
とにこやかに話されていました。
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