1500万が1億8000万に。自分のコレクションが評価されるのが嬉しい。
- coinorga
- 2020年6月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年8月15日
66歳 無職
東京都 収集歴33年
ソ連に捕虜として抑留されていた父からロシアの古いコインを貰ったことがきっかけで、子供のころからコインと切手に興味を持っていました。働き始めてからは、自分のお小遣いの中で毎月少しづつ収集をしていました。コレクションが増えることとそれを自分の所有物として眺められる時間は、居酒屋で飲むより、僕には幸福感を与えてくれるものでした。安い銀貨や銅貨を買っていても30年間ともなると1500万ほど使った計算になりますが。
ある時、家族が病気になり、手持ちの半分くらいを現金化し必要経費の足しになればとコイン商に買取依頼をしたところ。
「もし、時間が許すなら、このコインは、オークションのほうがいい」
とアドバイスを受けました。
オークション当日は、妻と祈るような気持ちで会場にいたのを今も鮮明に覚えています。そんな心配をよそに、どんどんと値上がり、結果はなんと、1億8000万円になったのです。まるで夢のような出来事でした。僕のような一介のサラリーマンでも、億万長者になれることも喜びでしたが、僕のコレクションが、世界のバイヤーに認められたことと最愛の家族を救えたことが何よりの喜びです。
おもしろいことに、手元にある残りの1000枚ほどのコインの扱われ方が一気に変わりました。維持費も手間もかかりませんから、マイペースで残りのコインを整理していきます。これから、ますます厳しい時代になり年金もあてになりません。もし、コイン収集をしていなかったらと考えると怖くなる時があります。これも今は亡き父のおかげかもしれません。
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